山口暮らしを体験してみる

先輩移住者の声

voice No 3

奥山 早紀 さん

[山口市秋穂在住]

地域おこし協力隊員

いつ・どこから・なぜここに?

 2年半ほどアジア、ヨーロッパ、オーストラリアを回り、いろいろな国でいろいろな人の暮らしを見てきました。ものや人とのつきあいを大事にして豊かな気持ちで暮らし、旅行者にも親切な人が多かった。私もそんなふうに、暮らすことにフォーカスを当てた生活をしたいと考えるようになりました。そんな時、同行していた友人の故郷である山口市の地域おこし協力隊隊員募集を知って応募し、採用されて、2015年3月に山口に来ました。隊員としては7月から活動しています。

現在の状況・感想

 一軒家を借りて住んでいます。知り合いも増えて、野菜とかいただくこともあります。家賃や食費はあまりかからないですね。協力隊員としては、南部エリアの体験滞在型観光のメニュー作りをしています。「アウトドアフィットネス山口南」といって、南部エリアの地域資源を活用して街全体をフィットネスクラブにしてしまおうという取り組に携わったり、5月15日の「第3回ツール・ド・山口湾」の事務局も担当しています。

 千葉県市原市の出身で、山口は初めてなので、仕事のあいまにあちこち回っているところです。まだ受け身ですが、いずれ自分から動いて周りをまきこんでいきたいと考えています。

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山口の魅力は?

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  絶景が多いと思います。緑が背景にある山口県庁周辺の景色はすばらしい。自然が好きだし、整備された団地育ちなので、山や海といった自然が間近にあるのはうれしいです。

  周りの人もいい人が多いです。人懐っこくて気さくなので、声がかけやすい。わからないことも聞きやすくて助かります。

  海の幸、山の幸、おいしいものもいっぱいあって魅力いっぱいだと思うんですが、住んでいる人にはあるのがあたりまえなのか、PR不足の気がします。もったいない。もっとPRしたらいいと思います。

山口に住んで戸惑ったことは?

 公共交通機関が充実していないこと。私の住んでいる秋穂からちょっと防府や新山口に出ようと思っても、バスしかないし、便数は少ないし、高い。必携だった鉄道会社のICカードを使うことがなくなりました。車の運転免許は持っていたので、協力隊員に決まる前から練習を始めて、最初はびくびくしながらでしたが、今ではあちらこちらに自分で行けるようになりました。

山口に来てよかったことは?

 いろいろな人と出会えたことがよかった。何をしたいか、具体的にはまだ定まっていませんが、刺激を受けて自分の考えの幅や活動が広がってきました。いろいろなつながりもできてきました。さまざまなことがプラスになっていると思います。

今後の展望

 便利に慣れて消費するばかりの生活から、生活に必要な技能とか知恵を身につけて日々の暮らしや時間を大切にする生活に切り替えていきたいと思っています。お金を稼ぐために何かをやろうというのではなく、暮らしを大切にしていきたいです。

 地域おこし協力隊としては、体験滞在型観光メニューの整備を進めたい。アウトドアフィットネスプランのほか、空き家になっている古民家を活用して、日本のちょっと昔の生活を体験してもらうスタイルの民泊や地域社会の再構築を考えていきたいと思っています。

移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスを

 山口は気候的に穏やかで災害も少なく、住みやすいところです。保守的というのか、新しい企画にはなかなか賛同してくれませんが、親切な人が多いですよ。畑の野菜をもらうとか物々交換みたいにして食材が揃うようなこともあったり。そういう生活感覚を楽しめます。 移住は、ただ「ゆっくり暮らしたいから」だけではなく、自分の生活スタイルを見直すきっかけとして考えてみるといいと思います。

 協力隊員になりたいなら、自分を見つめ直して、何ができるか自分を知り、何をしたいか考えてみること。何かビジョンを持っているとぶれなくていいのではないでしょうか。自分の能力を活かしている人はキラキラしているし、地域にも入りやすいと思います。私は工作や染め物が好きなので、貝がら細工や秋穂でたくさん作られているタマネギを使って染めものをしたいと考えています。英会話の能力も外国人観光客を受け入れる時には役に立つはず。まったくゼロ、というよりも何か持っていることがポイントですね。

 
取材年月:2016年1月