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先輩移住者の声

郡 真美 さん

[山口市小鯖]

老犬ホーム経営

  • 創業
  • 田舎暮らし
  • 街なか

取材年月:2020年1月

Dog ケアハウス 伝

〒753-0212 山口県山口市下小鯖4078−20

TEL: 070-1788-2511(ニコワンワン)

http://dog-care-house-den.com/
 

いつ・どこから・なぜここに?

 山口県美祢市出身です。短大、専門学校を卒業後、県外でいろいろな仕事をした後、一旦美祢に戻り、秋吉台国際芸術村の嘱託職員として企画運営に携わりました。結婚を機に周南市に引っ越して、その後にあることがきっかけで山口市に引っ越してきました。
 きっかけというのは、周南市で野良犬を保護して、名前はくまこというのですが、くまこがもっとのびのびと暮らすことができる所に引っ越そうと思ったから。周南市や防府市で引越し先を何か所も探して、申込みまでした物件もあったのですが、どこかしっくりこないところがあってキャンセルしたこともあったんです。それが、小鯖に来てみた時に、気持ちが引っかかることがなく、犬と一緒にいてとても気持ちが良かった。実家と職場の中間というのも便利でしたし、自然の環境が素晴らしいところが気に入って小鯖に決めました。今思えば、場所に呼ばれていたように思います。

262号線から少し上ったところにある施設は緑豊かで静かなところ。

山口でどんな仕事を?

 

 2002年から学習塾で子どもたちに勉強を教え始めて、2007年には自分の塾を開設し約10年続けました。
 その間ずっと犬猫の保護活動をボランティアでしていましたが、その中で老犬の介護に悩まれる方や、飼い主さんが高齢になられて犬のお世話が難しくなって困っていらっしゃる方たちに何度となく出会い、飼い主さんやそのご家族、そして犬たちのサポートをしたいと思うようになったんです。
 いつかそれを仕事にできれば…と漠然と思っていたところに、土地と空き家が出たよ、と知人から教えられて。ちょうどその頃、親の介護が大変だった時期で塾を閉じることに決めていた時だったんです。時期はわからないけれど、将来の夢のために思い切って購入することにしたのが、「老犬ホーム」の起業へと向けて動き出した始まりでした。

 ペットも人と同じく寿命が伸びて、飼育されている犬の半数以上がシニア期(7才以上)にあると言われています。一方で、人の介護のような社会福祉制度も、充実した施設もないため、自宅でのペットの介護に苦労されている方が増えているのが現状です。山口も例外ではありません。『ドッグケアハウス伝』は、ご家庭での介護が困難になったわんちゃんなどの、短期〜長期のお預かりを行なっています。飼い主さんがお仕事やご自身の生活を維持しつつ、わんちゃんを最期まで「家族」としていられる形をサポートする「老犬ホーム」です。

 

お水をあげるのも誤嚥のないように体を起こす。

 

現在の状況・感想

 

 思い切って場所は購入しましたが、家はボロボロで大規模な改修が必要だった一方で、老犬ホームの開業はまだまだ先の夢、と思っていた時期でしたから予算もありませんでした。そういう状況でしたから、2〜3年後の開業を目指そうと考えていたのです。
 ところが、保護犬の里親さんになってくださった方が大工仕事や塗装を手伝ってくださったり、リノベーションの相談をしていたI.D.Worksさんが、メーカーさんから協賛を募ってくださったりと、あれよあれよと言う間に皆さんの力で施設が出来上がり、考えていたよりもずっと早く、2017年4月8日に開業することができてしまいました。自分の力ではなくて、皆さんに背中を押され、助けていただいて、歯車が回ったというか、運命に導かれたと感じています。本当に感謝しかありません。

 

 

 それまでずっとボランティアでやってきたことを事業化することにしたので、自分自身少し抵抗感があったんです。そこで、I.D.Worksさんの紹介で、商工会議所が主催している「起業塾」に行くことにしました。事業の概要をお話しすると、講師の先生から、ペットの高齢化が進む中で、絶対にこういう施設は必要だし、事業として継続させなければいけない、と背中を押されました。そうは言っても甘くはなくて、ビジネスプランを何度も練り直しましたよ。

 

地方への移住にあたり不安だったことは? 実際は?

 

 もともと県内の出身なので不安は全くありませんでした。

 犬を飼っている人がご近所に多くて、山口市は犬に対してとても寛容だと感じています。ある時、数人の小学生が下校している途中で、家の前を歩いていました。その時に、庭に出していた保護犬に一人の子が話しかけながら、他の子どもたちに「ここのお家の人はかわいそうな犬を助けてあげて、新しい家族と出会えるようにしてあげているんだよ」と話してくれているのを耳にした時は、ご家庭でお母さんがお子さんにこういう話をしてくださっているのだな、と思ってとても嬉しく思いました。保護した犬が何頭か家にいて、夜に吠えてしまったり、逃げ出してしまうようなことがあったので、ご近所から苦情が来るのではないかとヒヤヒヤしていたのですが、みなさんが温かい目で見守ってくださっていることに感謝しています。

 

山口の魅力は?

 

 小鯖は町の中でも自然が多くて、とても気持ちが良いですね。犬と暮らすには最高です。脇道に入れば、コンクリートやアスファルトに覆われていないところがたくさんあるから、お散歩も快適。動物と暮らしている人が多いので、そういう人たちとのコミュニティが作りやすいのも良いです。

 便利も良いし、程良い田舎って感じでしょうか。小鯖には車で5分もかからない所に無農薬のお野菜を売っている朝市のようなような場所が何か所もあるんですよ。

 

今後の展望

 「こういうサービスがあることを、もっと早く知りたかった」と、ご利用機会のないまま愛犬を亡くされた方に言っていただくことがよくあります。その度に、ペットの介護や預かりのサービスを必要としている方に、もっと広く知っていただけるように周知を頑張らないと、と感じますね。ペットの訪問介護もしているので、寝たきりの子など施設に連れて来るのが大変な場合に利用していただきたいです。必要としている方やわんちゃんに、必要な支えを提供していきたいと思っています。
 人の介護と同様に、犬の介護もとても大変です。痴呆で夜中に吠えたりグルグルと徘徊したり、上手に出来ていたトイレが出来なくなったりと、飼い主さんにとっては体力的にも、気持ち的にも辛いことが日々続きます。介護サービスを利用することで、気持ちをリセットして愛犬との良好な関係が続けられるよう、お手伝いをしていきたいです。飼い主さんが一人で頑張り過ぎないで、気軽に相談して欲しいですね。

春にはミモザの黄色い花が犬たちを迎えてくれる。

移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスを

 起業に対して商工会議所がとても力を入れてくれています。起業に向けてだけでなく、事業を始めてからのフォローアップも丁寧ですし、セミナーを紹介してくれたり個別相談にも乗ってくれるなどサポートがきめ細やか。困っていることを相談すると、適切な制度を紹介してくれますし。事業を起こしたい人にとっては心強いと感じています。

 

 取材年月:2020年1月

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