» 中岡 佑輔 [山口市移住情報サイト] すむ住む山口

先輩移住者の声

中岡 佑輔 さん

[山口市秋穂二島]

Kizuku Project

  • Iターン
  • 創業
  • 南部
  • 地域おこし協力隊

取材年月:2022年3月

Kizuku Project

山口県山口市秋穂二島

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いつ・どこから・なぜここに?

 2019年3月に地域おこし協力隊として兵庫県神戸市から移住してきました。移住を考えるようになったきっかけは、30歳前後で経験した闘病です。今後の人生について考えたとき、このまま神戸に住み続けるのも悪くないけれど、もう一度だけ別の可能性を探ってみたいと思ったんです。また、夫婦ともに忙しすぎてなかなか子どもが授かれなかったので、環境を変えてみたかったというのも理由です。

 移住先を検討するために、まずは自治体が主催する移住フェアに参加しました。そこで初めて地域おこし協力隊の存在を知り、移住するすべの一つとして考えてもいいなと思いました。そのフェアには幼少期に1年間だけ住んだことがある山口県のブースがあり、しかも、山口市では隊員を募集中。ご縁を感じて「YY!ターン支援交通費補助金」を活用して山口市を訪れてみると、案内してくれた山口市の担当者がすごくいい人だったんです。それで、迷わず移住先に山口市を選び、地域おこし協力隊として活動することを決めました。

地域おこし協力隊ではどんな取り組みを?

 任されたのは「南部地域ニューツーリズム形成業務」です。神戸では皮革の製造・販売会社に勤めていたので、皮革を使ったワークショップや教室などを開いて交流人口の拡大を目指すことにしました。まずは地域を深く知るために、お祭りやイベントに積極的に参加し、皮革の入手先の開拓につながればと狩猟と解体の研修も受けました。そして、この研修で農家の害獣被害の現実とジビエの廃棄率を知り、自分の中に害獣対策やジビエのブランディング化という新たな課題が生まれました。2年目はコロナ禍の影響で人を集めたり、イベントの開催が難しかったことから時間がたっぷりとあり、初めての農業に挑戦したり、ジビエを広めるためのキッチンカーを作りました。3年目になり、やっと本来の協力隊としての活動が本番を迎えました。当初やりたかったことを実現し、加えて、キッチンカーでジビエを使ったカレーを販売するなどジビエの普及活動に努めました。その一連の活動を通じて、自分が今後やっていきたいことも見えてきました。それが、自分の移住体験を伝えることによる山口市の移住・定住の促進です。

現在の状況・感想

 任期終了後すぐに空き家バンクを活用して古民家を購入し、今はリノベーションの真っ最中です。壁を塗ったり、板を張り替えたりと、少しずつ自分の手で進めています。というのも、「空き家バンクを活用して、どれだけのことができるのか」のリアルを、移住を検討中の方に伝えたいからです。いいところも、後悔したところも、失敗したところも、私を見れば移住の現実がわかるように。また、完成後は、ここで皮革のワークショップや教室を開いたり、移住・定住関連のサービスを提供する拠点にしていけたらいいなと思っています。割と大きめの古民家なので、将来は民泊経営も視野に入れています。それと並行して、地域に点在する古民家の「住む以外の活用法」も模索中です。移住・定住は人生の中で大きな決断になります。そこに関わっていくことは、大変ですが、面白そうだとワクワクしています。

 家族のことで言えば、双子の赤ちゃんが誕生しました。豊かな自然がすぐそばにあり、家に大きな庭のある山口市ですので、きっと伸び伸び元気に育ってくれると思います。

山口に住んで戸惑ったことは?

 ものが少ないと感じます。ここにずっと住んでいる人にとっては普通なのでしょうが、ものが溢れたところに住んだことがある人にとっては少ないんじゃないでしょうか。インターネットで買うことができますけど、私は実物を見て触って選ぶときのワクワク感や高揚感も買い物の醍醐味だと思うので、ちょっとだけ物足りなさを感じています。ただ、矛盾しているようですが、何もないのも山口市の魅力です。なので、無理にものを溢れさせる必要はないのかなとも思います。ほかは特に戸惑ったことや改善してほしいことはないですね。特に南部エリアは新山口駅から車で10分程度ですし、不自由なく快適に暮らせる場所ですよ。

山口の魅力は?

 ありきたりですが、自然の豊かさが魅力だと思います。神戸に比べて圧倒的に灯りが少ないので、星空の美しさに驚きました。隣の家との距離も20〜30mあるので騒音も気にならないですし、穏やかな暮らしが送れています。それと、人がみんな温かく親切で、移住者に対する距離感がほどよいのも魅力だと感じています。移住した当初はまだコロナ禍ではなかったので、地域に馴染めるように飲み会を開いてくださったり、この古民家に引っ越す時は以前のお隣さんが手伝ってくれました。そうそう、道普請(みちぶしん ※道路を整備する共同作業)もこちらに来て初めて知りました。地域のみんなで草刈りをするのですが、交流できるいい機会となりました。そういえば、「どんど焼き」も久しぶりでしたね。神戸では絶対に体験できないと思います。

 ほか、子育てにもいい環境です。すぐに自然に触れ合えますし、走り回れる広さがあります。秋穂二島には「二島つどいの広場あそぼう家(や)」があって、定期的に子育て講座をしてくれますし、子ども同士はもちろん、親同士の交流の場にもなっています。何より、山口市は乳幼児の医療費の自己負担分を全額助成など制度が充実しているため、不安なく子育てできるのがありがたいですね。

移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスを

 私のように地域おこし協力隊になるのも移住のすべの一つです。山口市に移住を検討しているなら、地域おこし協力隊の募集もぜひチェックしてみてください。移住で心配なのは、仕事と住居とコミュニティだと思います。仕事は手に職がなくても山口市には働く場所がありますし、家は空き家バンクもあります。コミュニティに関しては、私個人の考えとしては、住んだ土地の人と絶対に密につながる必要はないので、問題ないかなと思います。山口市は移住も創業も手厚くサポートしてもらえますし、いろんな補助制度も充実しています。移住を検討されている方は、ぜひ一度相談だけでもしてみてください。
 もし、住居に関する不安があるのなら、私を訪ねてきてください。古民家をお見せしますし、いいところも悪いところも全てお伝えします。それと、山口市で最初に移住するなら南部エリアがおすすめです。移住者を歓迎する雰囲気がありますし、気候的にも過ごしやすいですよ。

 

 

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