» 野田 貴史・美咲 [山口市移住情報サイト] すむ住む山口

先輩移住者の声

野田 貴史・美咲 さん

[山口市秋穂二島]

TARUKOTO design

  • Iターン
  • 創業
  • 南部
  • 田舎暮らし

取材年月:2023年2月

いつ・どこから・なぜここに?

 (貴史さん)僕は下関市の出身です。2022年3月にこちらに移住するまでは福岡県でデザイナーをしていました。移住を考え始めたのは、2019年にフリーランスに転向してからです。「場所を選ばない働き方」ができるようになり、ちょうど結婚もしたので、夫婦で改めて今後の暮らし方や将来について話し合いました。それで、「静かな田舎でのんびり暮らしたい」という想いに至ったんです。

(美咲さん)私は大阪府の出身です。移住前も移住後も変わらず、福岡県の会社でWeb関係の仕事をしています。福岡在住時は毎日出社していましたが、現在は週に1日程度。その他の日は自宅でリモートワークをしています。夫も私も「仕事は変えずに、住む場所だけ変えたい」という考えだったことと、帰省のしやすさも考えると、移住先としては飛行機や新幹線がすぐに利用できる交通アクセスの良い田舎が理想でした。

(貴史さん)実は最初は福岡県内で移住先を探していたんです。でも意外と自分たちの理想とする空き家が見つからなくて。何より、福岡県の郊外から福岡県の中心部や大阪、東京などの都市部に出ようとすると、想像以上にアクセスが悪かったのがネックでしたね。

(美咲さん)少しずつエリアを広げていったら、いつの間にか県をまたぎ山口県に(笑)。それで、空港にも新幹線の乗車駅にも高速道路の入口にもアクセスがいい、山口市に行き着いたんです。

(貴史さん)下関出身の僕には馴染みがありますし、まずは秋穂二島地域の「お試し暮らし住宅」を利用し、一週間くらい実際に住んでみました。すると、環境はもちろんのこと、地域の方が歓迎してくださり、とても親切にしてくださいました。「ここなら大丈夫!」と秋穂二島地域で住まいを探し、空き家バンクで見つけた現在の家に移住しました。

現在の状況・感想

 (貴史さん)平日は朝起きて身支度を整え、ガレージをリノベーションした仕事場に行って夕方まで黙々と仕事をする…と、職業柄、打ち合わせや撮影以外、元々あまり外に出ることがなかったので、福岡県にいた頃と1日のスケジュールはほとんど変わりません。ただ、都市部のような騒がしさはなく、とにかく静かで集中できています。

(美咲さん)私も同じです。出勤しても社内で作業をすることが多いので、単純に場所が自宅に変わったというくらい。仕事仲間とは日々やりとりがありますし、あまり福岡を離れたという感覚がありません。でもやっぱり、聞こえてくる音が違うんですよね。鳥や虫の鳴き声とか、植物が風でサワサワする音とか。五感が研ぎ澄まされていくのを感じます。

(貴史さん)夫婦ともども二十代はとにかく仕事に必死で、朝から晩まで、場合によっては深夜まで働くという生活でしたが、今は朝気持ちよく起きて、夜にはちゃんと寝るという当たり前のことができています。

(美咲さん)家庭菜園などで土に触れる機会も増えましたし、採れたての野菜がこんなに瑞々しくて、香りが強いなんて初めて知りました。ただ、キャンプや海遊びなどアウトドアを目的に出かけることは少なくなりました。自宅で十分に自然を感じられますから。

(貴史さん)逆に、刺激は自分から求めにいかないといけなくなったとは思います。福岡で暮らしていた頃は、ただ歩いているだけであらゆる情報が目に飛び込んでくるし、無意識のうちに新しいものに触れていたので。以前に比べて、都市部に出かけたときのワクワク感は増しましたね(笑)。

山口の魅力は?

(貴史さん)山口市、特に僕たちが住む秋穂二島地域の魅力は、こんなに自然に恵まれているのに、都市部へのアクセスが抜群というところ。あくまで拠点を田舎に置きたかっただけの僕らにとっては、本当に理想とする「ちょうどいい田舎」だと思います。人里から離れたいわゆる田舎暮らしを求める人にはもしかすると物足りないかもしれません。

(美咲さん)スーパーも直売所もあり、買い物にも困りません。むしろ、食材によって購入する店を使い分けているくらい充実しています。病院や学校もありますし、安心して暮らせます。ただ、車がないと生活しづらいとは思います。

(貴史さん)山口市というより、秋穂二島地域ならではなのかもしれませんが、地域の方たちもいい人たちばかりです。最初はうまく馴染めるか不安もありましたが、この家の前の持ち主さんが「ここにこんな人が来るから!」と皆さんに話してくださって、とてもありがたかったですね。

(美咲さん)今では地域の方から家庭菜園のアドバイスをいただいたり、野菜やお花のお裾分けをいただいたりと、仲良くさせていただいています。何かといただくことが多いので、私たちに出来るかたちでお返ししていきたいです。地域の清掃活動や回覧板は、これまでマンション住まいだった私たちにとって初めての体験でしたが、とても新鮮で、皆さんと打ち解けられるきっかけにもなったと思っています。

(貴史さん)あとはやっぱり移住に関する制度が充実しているのも山口市の魅力だと思います。この家もリノベーションする際に、一部補助金を活用させていただきました。市の担当者の方もいまだにちょくちょく連絡をくださいますし、気にかけてもらえているという安心感があります。

(美咲さん)私は公共の施設が綺麗に整っていることが嬉しいです。特に図書館は夫婦でお気に入り。YCAMでの企画展なども面白いなと思います。不便だと感じる部分はもっと多いと思っていましたが、想像以上に快適な毎日を送っていますよ。

これからの目標・夢は?

(貴史さん)都市部のクライアントとはオンラインをうまく活用しながら今のペースで仕事を続けていければいいなと思っています。でも移住してきたからには、山口市の方のお困りごとも、デザインで解決していきたいです。

(美咲さん)私も現在のスタイルのまま働き続けたいです。田舎だと仕事の選択肢が少ない印象が強いかと思いますが、個人的には今の時代ならそんなことはないと思っています。都市部とのつながりを持ちながら、心からリラックスできる生活拠点があるという今の暮らしは、本当に理想的なので大切にしたいです。

(貴史さん)ゆくゆく子どもが生まれても、視野は広く持ってほしいなと思います。この地域、この家での暮らしを大切にしながらも、どこにだって行ける、何にでも挑戦できる感覚を備えてもらいたいですね。

移住を考えている人・移住してきた人にアドバイスを

(貴史さん)僕たちの場合は、「お試し暮らし住宅」で移住後の生活を疑似体験できたのがすごく良かったです。旅行ではなく、実際の生活に触れてみたことで、移住後の生活がグッとイメージしやすくなりました。なので、短期間でも住んでみて、地域を自分の足で歩いてみることをおすすめします。家を選ぶときも、立地や値段だけでなく、周りの人たちを知ることも意識すると良いのではないでしょうか。

(美咲さん)それと、とにかくいろんなことを調べるのがいいと思います。交通アクセスも補助金も地域の特色も調べて損はありません。信頼できる情報を見つけておくと安心です。住んでみないとわからないことはたくさんありますが、自分たちの経験として、理想と現実との差をできるだけなくせるよう、具体的なイメージを持って、計画を立てておくと、移住したあとの暮らしが穏やかなものになると思います。

 

 

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